こんにちは、しばたくです。
ある夏の夜、眠れなくなってしまいました。
時計を見ると、まだ夜明け前。このまま部屋で悶々としていても仕方がありません。
いっそのこと、普段やらないことをしてみよう。そう思い、夜明け前の乙川まで歩いてみました。
乙川の静けさ
猛暑日が続く日中に訪れるのとは違い、夜明け前の乙川は、とても静かです。

なぜか、遠くに子供達の楽しそうな話し声が聞こえます。まだ、薄暗く、どこから聞こえてくるのかは分かりません。
空は白み始めています。
私は、しばらく乙川の川面と空の変化を眺めました。

わずか30分の間の変化
午前4時半から5時まで。私は川沿いで、ただ景色を眺めていました。
わずか30分です。
でも、その間に空の色は驚くほど変わっていきました。

青かった空にオレンジ色が混じり、水面にもその色が映ります。午前5時頃になると、私は「夜が明けた」と感じました。
それまで静かだった川沿いに、ランニングする人、散歩する人が増えてきます。
街が動き始めました。

一人で過ごす朝
誰かと話すわけでもなく、何か目的があるわけでもありません。川を眺めて、写真を撮って、近くの菅生神社にお参りしました。それだけの時間でした。でも、とても贅沢に感じました。

遠くへ旅行しなくてもいい。
特別なものを買わなくてもいい。
自分の暮らしている場所を少し違う時間に歩くだけで、こんな景色に出会える。
自分の身近な環境だけでも、暮らしは豊かにできるのかもしれない。
そんな予感がしました。
帰り道、大きな木が目に入りました。なぜか写真を撮りたくなり、一枚。

そういえば私は、小さい頃から木が好きです。小学生の頃は、神社の大木の絵を描いて入選したりもしました。
空に伸びゆく感じと、枝の変化。そして、触った感触が好きで、見たり触ったりすると落ち着きます。
朝の光の中で見上げた木が、なんとなく綺麗に見えました。
そろそろ部屋に戻ります。
眠れないところから始まった朝でしたが、思いがけず、豊かな時間になりました。

