10年後の自分へ、40年前の自分へ|55歳になってブログを書く意味

50代の挑戦

こんにちは、しばたくです。

55歳になり、単身赴任をすることになり、住む場所も変わり、一人暮らしになって、自分を見つめる時間を持てるようになりました。

すると、急に今までの人生を振り返ったり、今の瞬間を残したいという思いが強くなりました。

若かったころとは違い、自分の思いを誰かに語ることは少なくなりました。特に青年時代も含めた過去からの自分の生きてきた時間を共有し、分かり合える人は実際問題、いない気がします。

そんな状況の中、50代になり時間があっという間に過ぎていく中で、過去から抱えていた自分の思いや、人生のある時期と、今 生きている瞬間を文章に残せることが、とても貴重なことと思えるようになったのです。

必ずしも、誰かに見て欲しいということではなく、自分の思いを言葉に出来て、残せるだけで、とても心落ち着く感触があるのです。そう思う時、自分のこのブログがあってよかったなと、しみじみ感じます。

書くことの意味

最近、中国の思想について書かれた本を読んでいます。

その影響もあるのでしょうか。

古代から、人々がどれだけ努力をして、記録を残そうとしてきたか。そのために、どれほど多くの人が、人生をかけてきたかを知ると、なぜかちっぱけな自分の生きている時間を文章にして残すことが、かけがえのないことのように思えます。

人が何を考えて生きるのかということ以上に、自分自身は何を感じ、何を考えているのかを、以前より見つめるようになりました。そして、自分の中に浮かんできた思いに自分自身が気づき、その言葉を拾って、残してあげる。

最近、そのことを自分自身が喜んでいるように感じ、理屈ではなく、衝動的な欲求になっている気がします。

取り戻せない瞬間

55歳になった今、もう振り返ることのできない時間や、残しておけばよかったと思う景色がたくさんあります。

故郷には、高校生の頃によく眺めていた景色があります。
夜、一人でそこに立ち、山の向こうにある外の世界を夢見ていました。九州から海を越えて外へ、そして出来れば海外へ思いを強くしていました。

あれから40年近くが経ちました。
香港、広州、北京で暮らし、自分が高校生の頃には想像もできなかった時間を過ごしました。

故郷佐賀の実家近くの川の土手(2023年9月撮影)

2023年9月、父の法要で実家に帰省し、久しぶりにその場所を訪れると、かつて自分が外の世界を夢見ていた景色の前に、今度は自分の娘たちが座っていました。

不思議なものです。時間は戻りません。でも、こうして文章と写真に残してみると、過去と今が一本につながる瞬間があります。

もう取り戻せなくなった景色もあります。故郷の景色、香港の景色、広州の街並み。記憶の中にしか残っていないものもあります。

ただ、それでも間に合う景色は、まだまだあります。東京で何度も走った荒川は、また見に行ける。北京の景色は、写真が多く残っています。そして、これから岡崎で新たな生活の時間も積み重ねていきます。

記事にして、時間を旅するだけで、かなり豊かに人生の時間を過ごすことができます。こういった生き方を見つけられつつあることが、このブログの一番の意義かなと感じます。

記事は自分へのメッセージと思うと、とてもうれしくなります。誰かのためではなく、10年後の自分に向けたメッセージ。時には40年前の自分に向けたメッセージ。

あなたは生きている。確かに、あなたの人生には一編のストーリーがある。

もちろん輝いていた時期もありました。しかし、今がその輝きに劣っているとは思わないのです。違うものを手に入れている気がします。

そして、何より自分の人生のストーリーに気づいてあげられつつある。なんと、自分自身にとってありがたいことだろうかと思います。

やっぱり「自分には価値がある」

「自分には価値がある」本当に、そうだと思うのです。そして、その言葉は、今の私だけではなく時空を越えて40年前の自分の思いまで救いに行くことができます。

実家へ向かう道(2023年8月撮影)

私の実家へ向かう、田んぼの中の道です。

高校時代の帰宅路で、故郷を離れて社会人になってからも、帰省するたびにこの道を通りました。

今、この道を見ると、高校生だった頃から現在までの40年近い時間が一気に思い出されます。景色というのは不思議なものです。一枚の写真を見ただけで、その時の自分、その頃に考えていたこと、その後に歩いてきた時間まで戻ってくることがあります。

文字にすることによって、なかなか人には伝えることのできない人生の瞬間瞬間が映画のストーリーのように紡がれていく。自分にとって、これほどうれしいことはありません。

私は勇気をもって歳を重ねていけると思います。

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