こんにちは。しばたく@北京、柔術初心者です。
日本では、岡田准一さんの影響もあって、ブラジリアン柔術の人気は高まっていますが、まだ柔術と柔道を間違える方もいます。
この記事では、柔術と柔道の違いについて、ご説明したいと思います。
ルールの違い
立ち技のが中心の柔道は、柔道は投げて終わりと言えますが、
寝技が中心の柔術は投げてからがスタートです。
試合進行とポイントシステム
柔道の試合では、立ち技(投げ技)や寝技のポイントが存在し、
ポイントを稼いで勝利を目指します。
また、寝技において相手を固めて10秒間抑えることで勝利が得られる「抑込み勝ち」もあります。
柔術の試合では、立ち技のポイントはほとんどなく、
寝技での優勢なポジションやテイクダウンなどが得点され、相手から絞め技や関節技でタップ(まいった)を奪うことで勝利します。
寝技が中心となるブラジリアン柔術
柔道では立ち技が重要であり、立ち技での攻防は試合の重要な要素です。
一方、ブラジリアン柔術では立ち技の重要性は低く、試合はほとんどが寝技で行われます。
立ち技はポイントを得るための手段として存在しますが、柔術の試合では寝技が主役となります。
全く異なる技の数
柔道の技の種類は投技が68本、固技が32本あり、併せて100本。
一方、柔術には数え切れないほどの技が存在し、その数は非常に多岐にわたります。
柔術の技は立ち技から寝技、関節技、絞め技など多様なカテゴリに分けることができ、
具体的な数を挙げることは難しいですが、柔術の技の数は数千に及ぶと言われています。
これには、個々の競技者が独自に開発した技も含まれ、今もなお新しい技が開発され続けています。
柔術の技の多様性と柔軟性は、この格闘技の魅力の一つです。
技の数は無限に広がる可能性があり、常に新しい技やアプローチが生まれることから、柔術の練習は飽きることがありません。
道着の違い
ブラジリアン柔術と柔道では道着にも、いくつかの違いがあります。
素材と作り
柔道の道着は通常、厚手の綿製で丈夫。柔道の投げ技や固技の際の衝撃を和らげる作りとなっています。
ブラジリアン柔術の道着は柔軟性があり、柔らかく軽量な素材は寝技を行う際の動きやすさを重視しています。
おしゃれな柔術の道着
柔術の道着は機能性を重視する一方で、最近ではおしゃれなデザインやカラーバリエーションも増えています。ブラジリアン柔術は武道ですが、ブラジル発祥であるため、道着でおしゃれを楽しめることも、魅力の一つです。
運動神経に左右されない柔術
柔術の技、技術は多岐にわたるため、地道な練習を積み重ねて習得する必要があります。
運動神経が良い人の上達が早いのはあたりまえですが、運動神経や体力がない人でも、練習を積み重ねて、確実に強くなることが出来できます。
「弱者のための格闘技」
「柔術は弱者のための格闘技」という言葉は、ブラジリアン柔術の創始者の一人であるエリオ・グレイシー(Helio Gracie)の言葉とされています。
彼は小柄で病弱であったため、柔術の技術を発展させ、体格の差を補う方法を模索し効果的な戦術を開発していきました。
そのため技術や技は複雑ですが、続けることによって弱い人でも強くなることが出来るのが柔術です。
柔術の安全性とコミュニティ
寝技が中心で比較的安全な柔術
柔道は立ち技からの投げ技が主体であり、投げられた際に、身体がマットに叩きつけられるリスクがあります。
一方、柔術は主に寝技が中心であり、立ち技の展開が少ないため、投げ技による事故や怪我のリスクが低いと言えます。
タップすることにより怪我を防げる
柔術では、関節技や締め技を極められそうになったとき、タップ(まいった)をすることで、怪我を防ぐことが出来ます。
このタップがあることで、初級者でも上級者と安心してスパーリングすることが出来ます。
柔術の魅力、コミュニティ
ブラジリアン柔術は、ブラジルが発祥であることもあり、道場や練習の雰囲気は、とてもフランク。
社会人になってから始める人も多く、初心者にとって敷居の低さも魅力です。
中年で初めても、自分のペースで練習でき、経験者たちも初心者に優しく接してくれます。
柔術は世界に広がっていて、どこに行っても仲間を作れる、このコミュニティは柔術最大の魅力と言えます。
この記事では柔術と柔道の違いを、ご説明しました。
柔術は社会人になって始める、最適な格闘技と言えます。
興味のある方は、是非 体験練習から始めてみてください。