こんにちは、しばたくです。
私は50代になってからブラジリアン柔術を始めました。
ただ、最初から柔術を選んだわけではありません。
その前には、北京で約1年間、ムエタイのジムに
通っていました。
本格的にムエタイの技術を学ぶというより、
ミットやサンドバッグを使ってパンチやキックを練習する、
キックボクシングに近い感覚で通っていました。
柔術とムエタイを並行して習っていた時期もありました。
サンドバッグを叩き、
ミットにパンチやキックを打ち込むムエタイ。
相手と組み合い、寝技で攻防するブラジリアン柔術。
同じ格闘技でも、
実際にやってみると私にとってはかなり違う世界でした。
この記事では「どちらが優れているか」ではなく、
50代になって両方を経験した私が、
それぞれにどんな違いを感じたのかを
書いてみたいと思います。
ムエタイを始めたきっかけ
一人、北京に単身赴任中の私は、何か運動をしたいと考え、
格闘技のムエタイを選びました。
理由は、大学時代に部活で
韓国のテコンドーをやっていたので、
基本的な蹴りの動作なら、
多少は身体が覚えているのではないかと思ったからです。
家の近くに、ムエタイのジムがあり入会しました。
コーチの指示でサンドバッグやミットをパンチしたり、
キックをして、時々マス・スパーリングもしていました。
ある程度、指示された動きはできたのですが、
私が通っていたジムでは、
あまり細かな技術指導を受ける機会はなく、
運動をした爽快感は得られるものの、
なかなか上達もしない気がして、
私としては、あまり続ける意欲が起きづらかったです。
ブラジリアン柔術を知ったきっかけ
それまで私は、ブラジリアン柔術という格闘技を
ほとんど知りませんでした。
当時、RIZINを見始めたことをきっかけに、
ブラジリアン柔術という格闘技に興味を持つようになり、
北京の道場を調べて、通い始めました。
最初に通った道場では、館長が親切に声をかけてくれ、
外国人で、しかも50代になってから始めた私でも、
入りづらさを感じることはありませんでした。
両方習って感じた違い
両方の格闘技を習って感じたことは、まずムエタイでは、
大学時代にテコンドーを経験していたこともあり、
パンチやキックという動き自体には、
それほど大きな新鮮さはありませんでした。
それでも、久しぶりにサンドバッグやミットを打つのは気持ちよく、
50代の私には十分に息が上がる運動でした。
打撃系ならではの、身体を動かした爽快感がありました。
ただ、当時は練習のスタイルもあって、メンバー同士で
深く交流する機会はそれほどありませんでした。
ブラジリアン柔術そのものは、
私にとってほぼゼロからの経験でした。
初めて柔術の練習に参加したとき、最初に教わったのは
受け身でした。
高校の体育で柔道を少し経験していたため、
身体がなんとなく動いたことを覚えています。
「柔術という知らない格闘技に来たつもりだったけれど、
柔道ともつながっているんだな」と感じました。
そしてムエタイとの一番大きな違いを感じたのは、
練習相手との距離でした。
その違いは何かと考えると、
まず第一に柔術が相手と身体を密着させるスポーツで
あることが大きいのかなと感じます。
私が通っていたムエタイジムでは、サンドバッグを打ったり、
コーチにミットを持ってもらったりする練習が中心でした。
一方、柔術では技の練習でもスパーリングでも、
ほとんどの場合、誰かとペアになり、
相手と身体を接触させながら練習します。
柔術特有の言葉や技の名前がよく分からなかった頃でも、
練習の際は必ずコミュニケーションが生まれます。
一緒に練習するうちに、自然と顔を覚え、
少しずつ言葉を交わすようになりました。
人付き合いが得意ではない私にとって、
練習そのものが人との接点を作ってくれるのは、
柔術の居心地のよさの一つだったと思います。
柔術で感じられた自分の成長
ムエタイでは、練習の気持ちよさはあったのですが、
なかなか技術の進歩は感じられないなと思いながら、
続けていました。
ブラジリアン柔術の道場では、習い始めて数か月
経った頃、その日の先生に呼ばれて、白帯にストライプを
一本巻いてもらいました。
50歳を過ぎてから始めた新しいことでも、
少しずつ前に進めている。
指導者に認めてもらえて、一緒に習う仲間に拍手をしてもらい、
この最初のストライプ一本が、
とても嬉しかったことを覚えています。
確かな成長を実感することができました。
ブラジリアン柔術では、帯が変わるまでの間にも、
帯にストライプが巻かれることがあります。
私にとっては、この小さな一本が「少し前に進めた」と
感じられる目印になりました。
もちろん、柔術を続けていれば、いつも成長を
実感できるわけではありません。
今の私はむしろ、なかなか上達を感じられず、
もがいている時期でもあります。
それでも始めた頃、一つ技を覚えたり、
帯に一本ストライプが増えたりすることが、次の練習に行く
大きな励みになったことは確かです。
結局、私は柔術を続けることになった
一時期、ブラジリアン柔術とムエタイの道場、両方に
所属して、平日は柔術を数回、週末にムエタイを一回習う
ということを続けていました。
ブラジリアン柔術の練習頻度が上がっていく中で、
最終的にムエタイのジムは退会しました。
その理由は、正直なところ経済的な費用負担もありますが、
当時の私には、ブラジリアン柔術の方が自分の成長を感じやすかったからです。
ブラジリアン柔術を習い始めて、数年たちましたが、
まだまだ、できないことや分からないことばかりです。
年齢を重ねて、モチベーション維持が難しい時もあり、
なかなか思うように練習を継続できていませんが、
それでも、まだ自分にはできるようになることがある。
そう思いながら、これからも柔術を続けていこうと思っています。

