こんにちは、しばたく@北京です。
北京、観光といえば、ユニバーサルスタジオ北京は見逃せない観光スポット。
2021年に開園したこのテーマパークは、映画の世界を忠実に再現したアトラクションや、独自の中国文化を取り入れたイベントで、国内外の観光客にとても人気があります。
実際、ユニバーサルスタジオ北京は、世界で5番目、アジアで3番目のユニバーサルスタジオで、観光の目玉となる施設です。この記事では、北京の新しい観光名所、ユニバーサルスタジオ北京について、詳しくご説明します。
ユニバーサルスタジオ北京の概要
ユニバーサルスタジオ北京は、北京市通州区に位置し、2021年9月20日に正式に開園したアジアで3番目、世界で5番目のユニバーサルスタジオテーマパークです。
このテーマパークは、北京市政府と米国ユニバーサルテーマパークリゾートグループの協力の下、2001年に意向書が締結され、2015年に合弁契約が成立した後、同年11月に基礎工事が開始されました。リゾート全体は約4平方キロメートルに及び、テーマパークに加えて、2つのリゾートホテルや「北京ユニバーサルシティウォーク」といった施設も含まれています。
ユニバーサルスタジオ北京には、7つの異なるテーマエリアがあり、それぞれが映画の世界を忠実に再現したアトラクションを提供しています。
映画『ハリー・ポッター』の世界を体感できる「ハリー・ポッターの魔法の世界」では、ホグワーツ城やホグズミード村を歩きながら、魔法の世界に入り込むことができます。
また、『トランスフォーマー』の世界に基づいた「トランスフォーマーベース」では、メトロベースでの人類とオートボットの戦いが描かれています。
その他、『ジュラシック・ワールド』や『カンフー・パンダ』、『怪盗グルー』シリーズに基づいたアトラクションも揃い、映画の世界をリアルに体感できるのが特徴です。
このテーマパークは、単にエンターテインメントを提供するだけでなく、エネルギー効率や環境への配慮にも力を入れています。2021年5月7日には、「エネルギーと環境デザインの先駆者」(LEED)ゴールド認証を取得し、世界で初めてこの認証を受けたテーマパークリゾートとなりました。
LEED認証は、建築物の環境性能を評価する国際的な基準であり、ユニバーサルスタジオ北京の施設は持続可能な設計と運営が行われていることが示されています。
ユニバーサルスタジオ北京は、訪れるたびに新しい発見ができるテーマパークとして、さまざまなアトラクションやエンターテインメントショーを提供しています。
また、80を超える飲食店や30以上の小売店舗もあり、訪問者は食事やショッピングも楽しむことができます。全体的に、映画の世界を体感できるだけでなく、充実した施設によって、北京ユニバーサルスタジオは長時間の滞在にも対応することができます。
さらに、今後も拡張が予定されており、第2期ではさらに165.83ヘクタールの敷地に、中国文化や『西遊記』のキャラクターである孫悟空をテーマにした新しいエリアが建設される計画です。
第3期では、ウォーターパークの建設が予定されており、訪問者にさらなる体験を提供する予定です。
ユニバーサルスタジオ北京のテーマエリアと主要アトラクション
ユニバーサルスタジオ北京には、映画の世界を忠実に再現した7つのテーマエリアが設けられています。各エリアは、それぞれの映画作品に基づいたアトラクションや体験ができるように設計されています。
ハリー・ポッターの魔法の世界
このエリアでは、ホグワーツ城やホグズミード村を訪れ、映画『ハリー・ポッター』の世界を体感することができます。訪問者は魔法使いの生活を追体験しながら、魔法の料理やデザートも楽しむことができるレストランが設けられており、映画に登場する場所を忠実に再現しています。ホグワーツ城はエリアの中心的なランドマークとなっており、訪問者に映画の舞台を探索する機会を提供します。
トランスフォーマーベース
映画『トランスフォーマー』に基づいたこのエリアでは、巨大なメトロベースを舞台に人類とオートボットが協力して地球を守るという物語が展開されます。N.E.S.T.(Non-biological Extraterrestrial Species Treaty)という組織の北京郊外に設立された本部が舞台となっており、訪問者はその中で、映画のストーリーに沿った体験を楽しむことができます。ここでは、トランスフォーマーの世界観に浸りながらアクションを体感できるアトラクションが目玉となっています。
ジュラシック・ワールド
このエリアは、映画『ジュラシック・ワールド』の舞台となるヌブラ島を再現しています。恐竜たちが蘇ったこの島では、訪問者はリアルな恐竜たちと共に冒険を楽しむことができます。映画のシーンを再現したアトラクションでは、恐竜の生態を学ぶだけでなく、スリリングな体験も提供されます。このエリアは、恐竜ファンにとって特に魅力的な場所となっています。
ミニオンパーク
『怪盗グルー』シリーズに登場するミニオンたちと遊べる「ミニオンパーク」も設置されています。このエリアでは、ミニオンたちと一緒に様々なアクティビティを楽しむことができ、家族連れに人気です。映画の世界観を再現したユニークなアトラクションが多数揃っており、訪問者はミニオンたちのいたずらや冒険に参加できます。
ウォーターワールド
映画『ウォーターワールド』に基づくこのエリアでは、迫力ある水上ショーが行われています。特に水上バイクによるアクションや飛行機の墜落シーンなど、スリリングなパフォーマンスが目玉となっています。映画の設定を忠実に再現したステージで、リアルなスタントを楽しむことができます。このエリアは、映画に基づいたショーを体験できる貴重な場所です。
ハリウッド
「ハリウッド」エリアでは、アメリカのハリウッドの街並みが再現されています。映画の制作現場の雰囲気を感じられるエリアで、スティーブン・スピルバーグや中国の著名監督、張藝謀が協力した映画特撮ショーも開催されています。このエリアは、映画制作の裏側を垣間見ることができる場所で、映画ファンにとって興味深い体験ができます。
これらのテーマエリアは、映画の世界に入り込む感覚を提供し、それぞれの作品に関連するアトラクションやエンターテインメントを通じて、訪問者に映画のストーリーやキャラクターとのつながりを楽しませることを目的としています。ユニバーサルスタジオ北京では、家族や友人と共に楽しめる多彩なエリアが揃っており、訪れるたびに異なる体験を提供しています。
施設とアクセス情報
北京ユニバーサルリゾートは、北京市通州区に位置し、東6環路および京哈高速道路に隣接しています。このリゾートは、広大な敷地内にさまざまな施設が設けられており、訪問者に便利なアクセスを提供しています。リゾート内には2つのリゾートホテルが設置されており、訪問者は宿泊を兼ねて長時間楽しむことが可能です。これらのホテルはテーマパークへのアクセスが良く、滞在中にリゾートの全体を楽しむことができる設計になっています。
現在、第2期工事が進行中であり、新しいホテルの建設が進められています。また、今後はウォーターパークの建設も計画されています。これにより、さらに多様な体験ができるようになるとともに、訪問者の滞在期間や利用シーンに応じた施設の拡充が期待されています。
北京ユニバーサルリゾートは、アクセス手段も多様です。自動車を利用する訪問者は、東6環路や京哈高速道路を通じてスムーズにリゾートへ到着することができます。公共交通機関を利用する場合、地下鉄やバスが利用可能で、北京市内の主要な交通機関からもアクセスしやすい立地となっています。
リゾートの営業時間はシーズンによって異なり、特定の期間には深夜まで営業しています。例えば、2023年10月から11月にかけては、毎週木曜日から翌週の月曜日まで22:00まで営業する日が設定されており、ユニバーサルシティウォークはさらに遅くまで営業しています。こうした時間設定により、訪問者は昼夜問わずパーク内のアトラクションやショーを楽しむことができます。
チケット価格は、シーズンや日によって異なる料金体系が採用されています。オフシーズンには比較的低価格である一方、繁忙期や特定日には価格が上昇します。具体的には、オフシーズンのチケットは418元、通常期は528元、繁忙期には638元、特定日には748元といった幅広い価格帯が設定されています。これにより、訪問者は自分のスケジュールや予算に応じて最適な時期を選んで訪れることができます。
全体として、北京ユニバーサルリゾートは、訪問者が長時間快適に滞在できるよう、充実した施設とアクセス手段が整備されており、今後の拡張計画によってさらに多彩な体験が提供されることが期待されています。
北京ユニバーサルリゾートの建設と拡張計画
北京ユニバーサルリゾートの建設計画は、2001年に北京市政府とユニバーサルテーマパークリゾートグループとの間で協力意向書が締結されたことに始まります。このプロジェクトは、アジアで初となる大規模リゾート型のユニバーサルスタジオテーマパークを北京市に建設することを目的として進められました。その後、2013年には中国政府から正式な承認を受け、計画が本格的に進行しました。
2014年9月25日には、国務院(中国の中央政府)の審査を経て、国家発展改革委員会から北京ユニバーサルスタジオの建設が正式に承認されました。これにより、具体的な開発計画が進み、2015年には合弁契約が締結され、同年11月に基礎工事が開始されました。着実に工事が進行し、2021年には第1期工事が完了し、北京ユニバーサルリゾートは9月20日に正式に開園しました。
このリゾートの第1期には、7つのテーマエリアや37のアトラクション、80の飲食施設、30の小売店舗が含まれ、総面積は159.57ヘクタールに及びます。さらに、リゾート内には2つのホテルや「北京ユニバーサルシティウォーク」といった施設も設けられ、訪問者が多様な楽しみ方をできる構造となっています。
現在、第2期工事が進行中であり、さらなる拡張が予定されています。第2期では、中国文化をテーマにしたエリアの建設が計画されており、その一環として『西遊記』の登場キャラクターである孫悟空を中心にしたアトラクションが導入される予定です。この新しいエリアは、165.83ヘクタールの敷地に広がり、第1期の既存エリアと並ぶ規模を持つ予定です。
また、将来的な拡張計画として、第3期工事ではウォーターパークの建設が計画されています。このウォーターパークは、訪問者に新たなエンターテインメント体験を提供する施設として、ユニバーサルスタジオの他のリゾートと同様、重要な観光スポットとなることが期待されています。
2024年には第2期工事が本格化し、さらなる拡張が進む予定です。これにより、北京ユニバーサルリゾートは訪問者に対してより多様なアトラクションと施設を提供することが可能となり、リゾート全体の魅力が一層高まることが見込まれています。この大規模な拡張により、北京ユニバーサルリゾートは、今後も中国国内外の観光客にとって重要な観光地となることでしょう。
季節ごとのイベントと文化活動
ユニバーサルスタジオ北京では、年間を通じて様々な季節ごとのイベントが開催されています。これらのイベントは、ユニバーサルスタジオならではのエンターテインメントに加え、中国の文化的要素を取り入れることで、訪問者に特別な体験を提供しています。中でも特に注目されているのは「中国年」や「冬季ホリデー」といったイベントです。これらは、中国の伝統的な祝祭や季節行事に基づいて企画されており、来場者は映画の世界だけでなく、中国文化も体感できる機会となっています。
「中国年」のイベントでは、中国の旧正月に合わせた特別な装飾や催し物がパーク内で展開され、来場者は伝統的な祝祭ムードを楽しむことができます。こうしたイベントでは、ユニバーサルスタジオのキャラクターたちも特別な衣装で登場し、祝祭の雰囲気をさらに盛り上げます。また、伝統的な中国の食文化を体験できるフードメニューも提供され、訪問者は映画の世界と中国の文化の両方を満喫できます。
2022年には「冬季ホリデー」イベントが開催され、クリスマスをテーマにした特別なショーやデコレーションがパーク内を彩りました。この時期には、多くの観光客が訪れ、パーク全体が祝祭ムードに包まれました。冬の寒さを忘れるような華やかなライトアップや季節限定のアトラクションもあり、訪問者は冬ならではの楽しみを味わうことができました。
また、2023年には営業時間が延長され、特定の期間にはパークが22時まで開放される日も設定されました。これにより、来場者は昼間だけでなく、夜のパークも楽しむことができ、夜間のライトアップされたアトラクションや特別なショーを体験できる機会が増えました。特に、夜のユニバーサルシティウォークも24時まで営業が延長され、食事やショッピングを楽しむことができるため、夜の訪問者にとっても充実した時間を過ごすことができるようになっています。
このように、ユニバーサルスタジオ北京は季節ごとのイベントを通じて、訪問者に多様な文化体験を提供しています。中国文化とユニバーサルスタジオのエンターテインメントが融合したこれらのイベントは、年間を通じてパークを訪れる理由を作り、国内外から多くの観光客を引き寄せています。